こんな症状がある方は
歯ぎしり・食いしばりを
しているかも…
- 集中していると無意識に歯を噛みしめてしまう
- 朝起きると顎が疲れている
- 顎が開きにくい、大きく開けると痛む
- 歯に違和感がある
- 舌や顎に歯の跡が付いている
- 頭痛や肩こりに悩んでいる
- 歯にヒビが入った、欠けたことがある
歯ぎしり・食いしばりの
主な3つのタイプ
歯ぎしり・食いしばりは3つのタイプに分かれています。歯ぎしり・食いしばりの癖が気になる方は、まずは当院へご相談ください。
グラインディング(歯ぎしり)
上下の歯をギリギリと強く擦り合わせるタイプです。歯ぎしりの中でも最もよく見られるもので、周りの方に気付いてもらいやすい症状です。歯のすり減りが激しいため、進行すると歯の表面のエナメル質が削れやすくなります。また、歯は横に擦られることに弱いため、歯槽骨(しそうこつ)への負担も大きくなります。
ひどくなると、歯が削れて平らになったり、象牙質が露出したりするまで、歯が削れてしまいます。
クレンチング(食いしばり)
歯を食いしばったり噛みしめたりするなど、上下の歯をギュッと強く噛み込むタイプです。
音が出ないため、周りの人に気づいてもらいにくい傾向があります。
クレンチングが癖になると、頬の筋肉に負荷がかかるため、かたく膨らんで見えたり、お口の中に骨隆起(骨が膨らむことで生じたコブ状のもの)ができたりします。
また、人は一日の中で、無意識に上下の歯を噛み込んでいることがあります。とはいえ、その時間はたったの5分~20分程度です。
しかしクレンチングがあると、20分よりも長く、歯を噛み込んでいることが多いです。
タッピング
上下の歯を合わせてカチカチと噛み合わせるタイプです。歯ぎしりのタイプの中では比較的珍しく、先述したグランディング・クレンチングと比べると、歯や顎への負担は大きくありません。
カチカチと音が鳴るため、ご自身も周囲も自覚しやすい傾向があります。
歯ぎしり・食いしばりの原因
ストレス
一番多いのがストレスによる歯ぎしり・食いしばりです。ストレスが溜まることで無意識に歯ぎしりしたり顎に力が入って食いしばったりするようになります。
まずは日ごろのストレスを解消させることが重要です。
噛み合わせや骨格の問題
噛み合わせの異常や顎の問題などによって起こるケースもあります。
また、詰め物や被せ物が合わないことで、歯ぎしりしてしまうことも少なくありません。
歯ぎしり・食いしばりが
引き起こす悪影響
- 歯がすり減る
- 歯にヒビが入る、歯が割れる
- 詰め物・被せ物が取れやすくなる
- 歯のエナメル質が剥がれ、知覚過敏が起きる
- 顔が歪む
- 歯がグラグラする
- 歯周病が悪化してしまう
- 顎関節症(口を開ける時に音が鳴る、口が開きにくくなる)になる
- 頭痛や肩こり、腕の痺れが起こる
- 舌がヒリヒリする
歯ぎしり・食いしばりを治さないと、上記のようなトラブルを引き起こしてしまいます。特に睡眠中の歯ぎしりは、体重のおよそ2〜5倍の負荷が歯にかかるとされています。そのためマウスピースの作成など、適切な治療を早めに受ける必要があります。
自分で出来る
歯ぎしり・食いしばりの対処法
日中
- 歯と歯を合わせていることに気付いたら、すぐに離すよう意識する
- 食べ物は左右均等に、奥歯で噛むよう意識する
- 口周りの力を抜いてリラックスする
- 頬杖をつくのを止める
- ストレスは解消する
- できる限り、硬い食べ物を噛むことを控える
- 噛む回数を増やす(1口あたり20~30回)
夜間・睡眠時
- 高い枕を使わない
- 横向きやうつ伏せ寝ではなく、仰向けで寝る
- 過度な飲酒は避ける
歯科医院で作る
歯ぎしり・食いしばり用の
マウスガードでの治療
歯を守るマウスガード
歯ぎしり・食いしばりの癖はそう一朝一夕で改善できるものではありません。特に寝ている時は、自覚するのが難しいです。そのためまずは、マウスガードで歯を守ることをお勧めします。ナイトガードとは睡眠時に装着するマウスピースです。ナイトガードを装着しながら睡眠をとることで、歯ぎしりや食いしばりによる刺激から、歯を保護することができます。
マウスガードの費用は保険診療の対象となり、5,000円ほどで作ることが可能です。
市販品もありますが、歯科医院に相談すると、ご自身の歯の型を取ってから作られるため、より自分に合ったものを使うことができます。
噛み合わせの調整も行っております
詰め物や被せ物の位置が高すぎたり低すぎたりすると、食いしばりが治りにくくなります。
歯科医院で噛み合わせのチェックと、詰め物と被せ物の調整を相談することをお勧めします。