指しゃぶり・指吸いの癖が
治らない…何歳までに
やめさせるべき?
あまりに癖が治らない場合、心配になってしまいますが、「3歳までの指しゃぶり」は見守っていても問題ありません。
赤ちゃんの指しゃぶりは、母乳やミルクを飲むために必要な本能からくる行動です。あまり無理にやめさせる必要はありません。
ただし、歯や顎が大きく発達する4歳頃になりましたら、指しゃぶりから卒業させた方が良いでしょう。指しゃぶりの回数・強さにもよって異なりますが、4歳になる前に指しゃぶりを卒業できるようにすることをおすすめします。
3歳を過ぎても指しゃぶり・
指吸いをしている時は
どうしたらいい?
ほとんどの場合、3歳を過ぎた辺りから指しゃぶりの回数は減っていきます。これは、保育園や幼稚園で過ごす時間が増えていくことで、社会性が芽生えるようになるからです。
しかし、環境の変化などによる精神的ストレスから、指しゃぶりの回数が増えてしまう子も少なくありません。「早くやめさせた方が……」と焦ってしまうかもしれませんが、強く叱ったり注意したりせず、優しい声かけをしていきましょう。
特に5歳くらいの子供ですと、「指しゃぶりは恥ずかしい」と分かっていても、止められなくなっていることもあります。まずは生活環境を調整したり、子供の性格に合ったサポートを行ったりすることが大切です。
指しゃぶりや指吸いは親の愛情不足の
せいではありません
「自分の育児がダメなのではないか」「愛情不足なのではないか」と不安になる方もいますが、その心配は必要ありません。実は、赤ちゃんはお腹の中にいる頃から指しゃぶりを行っています。眠い時やなんとなく手持ち無沙汰な時でもよく見られる行動です。日ごろから元気で楽しそうな様子を見せていましたら、愛情不足を心配する必要はありません。
指しゃぶり・指吸いが
治らない原因
不安やストレスを解消させて
リラックスしたい
赤ちゃんはお腹の中にいる時から、不安やストレスを感じた時に指しゃぶりをしています。
また、子供は大人と比べて、ストレスを解消させる方法を知りません。心がリラックスできる限られた方法の一つとなるため、ある程度大きくなっても指しゃぶりを止められない子がいるのです。
歯がかゆい
歯の成長に伴って子供が「歯がかゆい」と感じ、指しゃぶりをすることもあります。
指しゃぶり・指吸いは
歯並びに影響する?
4歳、5歳を過ぎても指しゃぶりを続けていると、以下のようなリスクが生じてしまいます。
- 上下の顎のバランスが悪くなる
- 歯列の横幅が狭くなる
- 上の前歯が前に出てしまい、出っ歯になる
- 上下の前歯が噛み合わず、隙間ができて「開咬(かいこう)」になる
- サ行、タ行、ラ行などの発音が悪くなる、舌足らずな話し方になる
- 口呼吸になる、いつも口を開ける「ポカン口」になる
- クチャクチャと音を立てて食べてしまう
4歳以上の子で指しゃぶりから卒業できていない場合は、幼稚園や保育園、家庭などでストレスを抱えている可能性もあります。
指しゃぶり・指吸いを
卒業させるには
手を使う遊びや外遊びを行う
おままごとや積み木・ブロック遊び、パズル、外遊びなどを行ってみましょう。何かに夢中になる時間を作ると、指を吸うことも忘れやすくなります。
中でも外遊びは刺激が多く、寝つきも良くなりやすい遊びです。手も汚れやすくなるため、指をしゃぶる回数もかなり減るかと思います。
スキンシップをとって一緒に寝る
夜の暗さを怖がったり、寝ることに対して不安を抱いたりする子も少なくありません。その恐怖や不安を解消させるため、指しゃぶりをしてしまうケースが多々あります。その場合は手をつないだり抱きしめたりして、安心感を与えてみましょう。
指しゃぶりのデメリットを伝える
言葉を話し、理解できるようになった年齢の子には、指しゃぶりのデメリットを分かりやすく伝えてみるのも手です。強く叱るのではなく、「歯並びが悪くなるよ」「ばい菌が入って病気になっちゃうよ」と優しく伝えてみましょう。
大きなイベントを機にやめさせてみる
子供の誕生日や進級、入園・入学式など、大きなイベントがある日を目標にして指しゃぶりを卒業させてみる方法です。ポジティブな気持ちで指しゃぶりを卒業させることができ、目標が達成できた喜びも得られます。
お子さまの歯並びが悪くなって
しまったらご相談ください
「色々やってみたけど、指しゃぶりの癖が治らなくて歯並びが悪くなってしまった」とお悩みでしたら、矯正治療をおすすめします。
当院では、小学生から使用できるインビザラインファースト(マウスピース型の矯正装置)に対応しています。インビザラインファーストの対象年齢は6~10歳までとしています。
矯正治療を検討されていましたら、お気軽にご相談ください。