虫歯や歯周病にならないために
予防する重要性
虫歯も歯周病も、初期段階では自覚症状に乏しいです。進行すると歯を削ったり、歯が抜けてしまったりします。
もちろんインプラントや義歯などを埋め込んで治療することもできますが、審美性においても機能性においても、天然の歯がやはり一番です。
元からある歯を守るには、虫歯や歯周病になってから治療するのではなく、虫歯や歯周病になる前から予防することが重要です。定期的に歯科医院へ行ってチェックしておくと、予防だけでなく、虫歯や歯周病の早期発見・早期治療もできるようになります。
「ここ最近、歯医者に行っていないな」という方は、ぜひ一度、歯科医院で口内を診てもらいましょう。
歯科衛生士は担当制
当院では1人の歯科衛生士が患者さんに対応する、担当制で行っています。1人の衛生士が継続して担当することで、患者さんのわずかな変化に気付けるようしています。患者さんの状態を細かく把握し、質の高い治療を提供できるよう努めています。
虫歯、歯周病の
リスクが分かる
唾液検査・
位相差顕微鏡を導入
唾液検査
唾液検査では、虫歯や歯周病になりやすいのかを調べることができます。なりやすいと判定された際には、どういったことに気を付ければいいのかを教え、セルフケア用品をお渡ししています。現在特に症状がない方はもちろん、何度も虫歯になって悩んでいる方、歯周病をきちんと治したい方に、お勧めできる検査です。
位相差顕微鏡
お口の中には500~700種類の細菌が棲んでいます。これらの細菌が、歯周病や虫歯を引き起こす原因になっているのです。当院では位相差顕微鏡を使い、細菌の種類や量などを調べることが可能です。細菌によって除菌方法は異なります。患者さんのお口の中に棲む細菌を特定し、一人ひとりに合った除菌方法を提供していきます。
歯周病の原因となる細菌は「口腔常在菌(健康な時でも口内にいる細菌)」です。そのため、歯周病治療を継続しても、全部の歯周病細菌を殺菌することはできません。しかし数を減らすことに成功すれば、歯周病を抑制したり再発リスクが軽減されたりします。
歯垢(プラーク)が
固まったものが歯石
歯石とは、歯垢(プラーク)が固まって歯にこびりついたものです。
食後に、舌で歯の表面を触ってみると、「ザラザラしているな」と気付くかと思います。そのザラザラの正体が、歯垢です。
歯石そのものが虫歯や歯周病を引き起こすわけではありませんが、表面がデコボコするため、細菌を含んだ汚れが蓄積しやすくなります。
歯垢自体は歯磨きで落とせるものですが、セルフケアだけで完全に落とすのは難しいです。
そして歯垢から歯石になると、歯磨きでのセルフケアでは落とせなくなります。歯科医院で専用器具を用いた治療を受けない限り、落とすことはできません。
歯石取りはどのくらいの
間隔でするべき?
当院では、3~4ヶ月に1度のメインテナンスをお勧めしています。
しかし、歯並び・ブラッシングの頻度によって、歯石の溜まりやすさは異なります。
正しいセルフケアが身に付いている方でしたら、歯垢も歯石も溜まりにくく、虫歯歯周病のリスクも低い傾向にあります。そういった方でしたら、6ヶ月に一度のメインテナンスでも問題ありません。ただしブラッシングが足りていない方、歯並びが悪い方の場合は、歯石が溜まりやすいため、1ヶ月に1度の頻度で歯石除去を受けることを推奨します。
歯のクリーニング「PMTC」
「PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)」とは、歯科医や歯科衛生士が、専用の機械を使って行う、特別な歯面清掃のことです。虫歯や歯周病のリスクを抑えるだけでなく、タバコのヤニ汚れやコーヒー、ワインなどによる着色汚れを落とすのにも期待できます。
歯の表面がツルツルになるので、治療後はお口の中がスッキリします。「歯並びが悪くセルフケアに自信がない方」「ホワイトニングを受けるほどではないが、着色汚れが気になる方」などにお勧めです。
歯のクリーニング
「PMTC」の流れ
1歯石を除去
超音波チップで歯石を除去します。
2歯の表面の汚れを除去
専用のブラシと研磨用ペーストを用いて歯の表面の汚れをキレイに落とします。
3歯の磨き上げ
専用の研磨クリームと柔らかいゴム製のラバーカップを用いて1本1本丁寧に歯を磨き上げます。
4フッ素塗布
仕上げにフッ素を塗布してPMTCは完了です。
その他当院で行っている
予防歯科メニュー
ブラッシング指導
ブラッシング指導では、お口の中の汚れが溜まっているところがないかを観察し、その汚れを落としやすくする磨き方を指導しています。
また歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシの使い方・選び方なども、分かりやすく解説していきます。
口腔内写真&レントゲン撮影
専用のカメラを使って口腔内を撮影します。目視では確認できないところも細かく撮影し、検査・診断に役立てていきます。
お母さんと赤ちゃんのための
マタニティ歯科
マイナス1歳からの虫歯予防
マタニティ歯科とは、妊娠中のお母さん、または妊娠を予定している方、そしてお腹の中にいる赤ちゃんを対象とする歯科です。
妊娠すると、つわりなどで食生活が乱れがちになります。また、唾液がネバネバするようになるため、食べカスも残りやすくなります。
また、歯ブラシを口に入れるだけで気分が悪くなってしまう方も、多くいるかと思います。
このように妊娠中は、妊娠前と同じようにセルフケアを頑張るのが難しくなる時期です。口の中が酸性に傾きやすくなるため、虫歯や歯周病のリスクも高くなります。
しかし妊娠中に歯周病になると、早産や低体重児出産・流産のリスクが高くなると言われています。
安全な出産と赤ちゃんの健康を守るためにも、妊娠が始まった段階からぜひ、お口のケアに励んでいきましょう